7日間昼夜問わず読経 西蓮寺で常行三昧会 茨城・行方

7日間昼夜を問わずに「西蓮寺節(さいれんじぶし)」と呼ばれる独特のお経を読経し続ける西蓮寺(茨城県行方市西蓮寺)の大法要「常行三昧会(じょうぎょうざんまいえ)」=市指定無形民俗文化財=が24日、始まった。僧侶らが30日まで新盆供養や先祖供養などを行う。
法要は地元で「西蓮寺の仏立て」とも呼ばれ、平安時代の寛治年間から続く伝統行事。初日は、同寺ゆかりの寺の僧侶ら約20人が籠行列で常行堂に向かい、一斉にお経を唱えた。その後、六つの班に分かれた僧侶たちが2時間ごとに交代しながら阿弥陀(あみだ)仏の周りを歩いて読経する「立行誦経」を勤めた。
嘉堂英源住職は「地域の皆さんのご協力で歴史を積み重ね、続いてきた伝統行事で、27、28日には模擬店やキッチンカーも出店する。気軽にお寺に立ち寄ってほしい」と話した。