盗撮で中学教諭懲戒免 617万円着服の高校実習助手も 茨城県教委

茨城県教育委員会は24日、当時の勤務校で女子児童・生徒の着替えなどを盗撮したとして同県水戸市立中学校の男性教諭(33)を懲戒免職処分にしたと発表した。県教委の聞き取りに対し、男性教諭は「(盗撮動画などを)集めて満足感を得たいと考えていた」などと話し、事実関係を認めているという。生徒会費など617万円余りを着服したとして県立高校の男性実習助手(35)も同処分にした。いずれも同日付。
県教委によると、男性教諭は2020~23年度までの間、同中学校とは別の当時勤務していた県央と県南地域にある学校計2校で、女子更衣室や女子トイレの天井にカメラを設置して複数回にわたり盗撮し、盗撮した動画などを記録媒体に所持し続けた。
今年6月、勤務校の体育館に落ちていた記録媒体を拾得物として同校教職員が預かり、複数の教職員で中身を確認したところ、盗撮行為と犯人の特定に至った。被害者は複数いるとみられ、正確な人数は分かっていない。同校と市教委が再度中身を確認した上で県警水戸署に記録媒体を提出、男性教諭は家宅捜索などを受けたという。
男性実習助手は県立高校で22年度~本年度にかけ、生徒会費や顧問だった男子バスケットボール部の保護者会費など計617万1955円を着服していた。隠ぺいするため、生徒会の予算書や決算書を改ざんしていた。着服金は全額弁済済みという。
このほか、拾得した現金などを横領したとして水戸市立小学校の男性教頭(58)=遺失物横領罪で起訴=と、時間外勤務手当など約71万7000円を不正受給したとして県立高校の男性主事(23)の計2人を停職3カ月の懲戒処分とした。いずれも24日付。男性教頭は同日、退職届を提出し受理された。