【続報】破産手続き開始の「天地閣」 負債は約5億6300万円 茨城
帝国データバンク水戸支店は25日、東京地裁から24日付で破産手続き開始決定を受けたホテル天地閣を運営する天地閣(茨城県日立市旭町)の負債は約5億6300万円と発表した。
同社は1950年に設立した旧天地閣の事業を引き継ぎ、2011年に設立。旧天地閣は01年2月期に年売上高約9億5000万円を計上したが、婚姻数の減少や宴会など法人需要が低迷、11年2月期の年売上高は約4億4400万円にとどまっていた。
同年3月の東日本大震災の影響で営業休止を余儀なくされたほか、営業再開以降も自粛ムードの広がりや東京電力福島第1原発事故による風評被害を受け、経営が立ちゆかなくなり、新たに設立された現在の天地閣に事業を譲渡していた。
事業を引き継いだ同社はホテル天地閣の再建を進めてきたが、同業他社との競合などから宿泊や宴会、婚礼の需要を十分に取り込めず、20年2月期の年売上高は約3億3500万円まで後退。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績悪化に拍車がかかった。24年12月には、社有不動産であるホテル天地閣が差し押さえられていた。











