カントウスプレー 破産手続き開始決定 負債約1億3800万円 茨城
帝国データバンク水戸支店は26日、塗装工事業のカントウスプレー(茨城県日立市本宮町)が水戸地裁日立支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は11日付。負債は約1億3800万円。
同社は1965年創業、74年に法人化した。地元の一般個人や工務店などから住宅を中心とした建物の塗装工事・防水工事を請け負い、ピーク時の93年ごろには2億円程度の年売上高を計上した。
だが、バブル崩壊後の需要低迷により、99年9月期の年売上高は約1億1800万円まで縮小。その後も住宅着工数の減少が続き、2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響も重なった。21年9月期の年売上高は約5000万円まで落ち込んで赤字決算となり、大幅な債務超過に陥っていた。
25年1月には火災で社屋兼住宅が全焼。帳簿類を含めすべてが消失し、再建の見通しが立たない状況となったことから事業の継続を断念した。











