狩野安さん死去 元参院議員、茨城県遺族連合会理事長 90歳
参院議員や茨城県遺族連合会理事長などを務めた狩野安(かのう・やす)さんが28日、老衰のため、同県かすみがうら市内の福祉施設で死去した。90歳。自宅は同市宍倉。告別式は10月5日午後1時、同県石岡市染谷の石岡地方斎場で執り行う。喪主は長男の平左衛門岳也(へいざえもんたかや)さん。
狩野さんは県立水戸二高卒。1992年4月、参院議員で夫の明男さんの死去に伴う参院補選に自民党から立候補し初当選。その後、95年、2001年と連続で3回の当選を果たした。
在任中は厚生労働副大臣や文部政務次官、環境政務次官などを歴任。自民党では党の副幹事長や女性局長などを務めた。このほか、県遺族連合会理事長や日本更生保護女性連盟会長を務め、戦没者遺族への支援や平和活動、青少年育成などに尽力した。
06年に「茨城のため若い人に道を譲りたい」と、政界引退を表明。その後も毎年、県戦没者遺族大会に出席するなど精力的に活動していた。昨年6月以降はかすみがうら市内のケアハウスに入所していた。
07年秋の叙勲で、旭日重光章を受章している。












