フランス出身店主、水戸の街にカフェ 豊富な酒類メニューで「昼飲み」提案 茨城



茨城県水戸市南町1丁目。スクランブル交差点を人が行き交う中心市街地の一角に、フランス出身のレプ・エルワンさん(41)が営むカフェ「エルワンCaféひる飲み」がある。一般的なカフェと同様に料理やスイーツをそろえるが、他との大きな違いは酒類メニューの豊富さ。明るい雰囲気で楽しむ「昼飲み」を提案し、リラックスできる時間を提供している。
エルワンさんは仏・ブルターニュ地方の生まれ。パリ近郊で暮らしていたが2010年、結婚を機に水戸へ移住した。その後は本業の国際貿易のほか、バーやレストランなどで研さんを積み、24年5月に同店をオープンした。
店では、パスタやホットサンドなどに加え、クロワッサン生地をワッフルにした韓国発祥のスイーツ「クロッフル」などを提供。コーヒーは、飲んだ後の余韻がお気に入りという「ただいまコーヒー」(同県日立市)の焙煎(ばいせん)豆を使う。
特色となっている酒類メニューは、エルワンさんが「世界一」と評する米国産クラフトビールを常時10種類以上、「どんな料理にも合う」という仏・ロワール地方のワインの赤、白、ロゼをそろえる。
エルワンさんによると、フランスのカフェでは酒類を提供するのが一般的で、日本の居酒屋のような店舗はほとんどない。また、昼飲みは夜の飲酒に比べて「お酒を飲むペースがゆっくりになる」傾向にあるといい、休日を利用してお酒を楽しもうと訪れるリピーターも少なくないという。
料理やこだわりのお酒を楽しみたい人、落ち着いた店内でリラックス時間を過ごしたい人-。エルワンさんは「女性1人や高齢者など、誰でも気軽に来ることができる店にしたい」と笑顔で話した。
「エルワンCaféひる飲み」は午前11時~午後8時(金、土曜は午後10時まで)。水、木曜定休。インスタグラムのアカウントはerwannmito