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美馬(茨城・取手出身)が引退試合 プロ野球・ロッテ投手 楽天戦で渾身の6球披露 「本当に幸せ」

引退試合の登板前、リラックスした表情を浮かべるロッテの美馬=ZOZOマリンスタジアム
引退試合の登板前、リラックスした表情を浮かべるロッテの美馬=ZOZOマリンスタジアム
引退試合の登板前、リラックスした表情を浮かべるロッテの美馬=ZOZOマリンスタジアム
引退試合の登板前、リラックスした表情を浮かべるロッテの美馬=ZOZOマリンスタジアム


今季限りで現役を退くプロ野球ロッテの美馬学投手(39)=茨城県取手市出身=が30日、千葉県千葉市のZOZOマリンスタジアムで引退試合として行われた楽天戦で15年間の現役生活に別れを告げた。試合後は「大好きな野球を仕事にし、あっという間の15年。本当に幸せでした」とスピーチした。

先発として先頭打者の浅村栄斗内野手と対戦。2球で追い込んで以降は制球が乱れた。「3球目に肘が…。本当にアサ(浅村選手)ごめんって感じです」。フルカウントからの6球目、背中付近に抜けた球で空振り三振を誘った。引退の引き金となった右肘の状態はまさに限界を迎えていた。

プロデビューした古巣戦で登板後は球場全体から「美馬」コールが起こった。美馬は目を赤くし、両手で声援に応えた。

身長169センチとプロの投手としてはひときわ小柄な右腕だ。2011年にドラフト2位で楽天に入団後、3年目の13年に日本シリーズで2勝を挙げて最高殊勲選手(MVP)に輝き、球団初の日本一に貢献した。20年に国内FA権を行使してロッテに移籍すると、2度の2桁勝利を飾った。

輝かしい功績は度重なるけがに打ち勝ってきた証しだ。藤代高時代は2年春にエースとして甲子園出場も、3年時は登板がなかった。右肘痛との格闘は大学、社会人、そしてプロの舞台でも続き、右肘にメスを入れたのは6回。それでも「諦めなかった」と進化した姿で復活し、150キロ超の速球が武器となった。

この日の最速は初球の140キロ。「本当に投げられなくなるまでやれたかなと思う」。不屈の右腕はやり切った表情でマウンドを降りた。

■引退試合を終えた美馬学投手の一問一答は以下の通り。

-引退試合を終えての心境は。

ほっとしている。それが一番。終わったなという。寂しさよりほっとしているのが一番。

-登板を振り返って。

3球目で肘が飛んでしまって、本当にアサ(浅村選手)にすごい迷惑をかけてしまった。申し訳ない。最後、本当に限界だったのかなと思う。ここまでできたことが幸せだった。

-その後よく4球も投げた。

葛藤もあったんですが、なんとかアサが振ってくれないかなと。アサの気持ちもあったので、うれしかった。

-球場全体から温かい拍手もあった。

この舞台で引退できる人も数少ない。その中で引退試合もセレモニーもしてもらって、改めて幸せだったなと。本当にいい15年だったと思う。

-マウンド降りる時の感情は。

正直、肘を痛めたことが先行していた。でも、最後のセレモニーでマウンドに戻って、もうここに上がれないのは寂しいなと感じた。

-引退会見で「けがをしても諦めずに」と若手へのメッセージあった。最後のマウンドで背中で見せたと思うが。

ここまでやれるということは本当に頑張ってきたからだと思う。それは見せられてよかった。

-両チームから胴上げがあった。

本当に幸せをかみしめている感じ。お世話になった両チームに送り出してもらって幸せだなと。

-家族の存在については。

僕も苦しかったが、家族も本当に苦しかったと思う。その中でずっと支えてくれて、力になってくれていた。ここまでできたのは家族の支えが大きい。

-他球場では戦友の巨人・田中将大投手が通算200勝を達成した。

ずっと見ていました。めちゃくちゃうれしかった。「僕は走れるところまで走り続けます」と言っていたので、この先もずっと勝ってほしい。僕の中でもスーパースターで大エース。最後まで投げられなくなるまでやってほしい。

-ロッテ加入時に「若手のお手本であるピッチャーでいたい」と言っていた。移籍後の6年間でその役割は果たせたか。

自分では実感がないが、後ろ向きな姿は見せてきていない。

-今後については。

まだ具体的な話は(ない)。何かに携われればいいなという感じ。

-プロ野球選手はきょうで終わり。明日からなにをしたいか。

まずは肘の検査から。まだ終わった感じがしない。(検査が)大丈夫そうならゆっくりしたい。




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