東京商工リサーチつくば支店は1日、土木工事の栗原建設(茨城県土浦市上坂田)が9月29日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約1億4000万円。

同社は1961年11月、個人事業主の「栗原建材」として創業。73年に法人化し、事業の中心が土木工事となったことから、77年9月に栗原建設に商号変更した。地元建設業者からの下請けや公共工事入札にも積極的に参加し、ピーク時の88年7月期の年売上高は2億6880万円を計上した。

だが、競合先が多い経営環境の中で徐々に売上高は縮小。97年から債務超過に陥るようになった。2024年7月期の売上高は5419万円と前年同期を上回って黒字化したものの、これ以降の業況は改善に向かわず、事業継続を断念した。