常陽銀、顧客情報漏えい 取引先65法人 融資残高や格付け 茨城
常陽銀行(茨城県水戸市)は1日までに、取手支店で取引先65法人の情報が漏えいしたと発表した。漏えいしたのは取手、藤代、戸頭、取手西の4支店で取引がある法人の情報。融資残高や同行が内部管理する格付けなどが含まれていた。
同行によると、2020年6月、同支店の行員が営業推進目的に顧客1社に訪問した際、紙で携帯した顧客リストを誤って置いたままにした。リストには法人の名称、住所、融資残高、同行が内部管理する格付けなどが記載されていた。
訪問先から連絡を受けてリスト現物は短期間で回収し、支店では漏えいを認識していたが、規定で定められている本部への報告はなかった。今年9月に同行宛てに匿名の封書が届き、行内調査で発覚した。
同行はリストにあった取引先に対し、個別に事実関係を説明して謝罪した。関係者の処分は今後、管理監督責任の所在を明らかにしたうえで、行内規定に基づき行うとしている。
同行は「全役職員が一丸となって信頼回復と再発防止に向けて取り組む」とコメントした。












