自転車の青切符導入まで半年 「ながらスマホ」やめて 茨城県警が啓発強化
16歳以上の自転車利用者の交通違反に交通反則切符(青切符)を交付する制度が、来年4月の導入まで半年となった。茨城県警が指導警告した自転車走行中の「ながらスマホ」は1~8月に255件(前年同期比12件増)に上るなど、制度導入後に青切符の対象となる違反は後を絶たない。県警は新制度の浸透と違反減に向け、街頭指導や啓発活動を強化している。
9月30日夕、自転車の利用者が多い同県守谷市のつくばエクスプレス(TX)守谷駅付近。県警や守谷市などが30人体制で交通指導を実施し、自転車利用者にヘルメットの着用や盗難防止を呼びかけるチラシを配布した。
さらに、県警は自転車に乗りながらのイヤホン・スマホ使用、並んでの走行、無灯火などの違反26件を確認。指導警告のほか、横断歩道で歩行者の通行を妨げたとして安全運転義務違反で1件摘発した。
県警によると、来年4月1日に始まる自転車の青切符は16歳以上の運転者による113種類の違反が対象。基本的には指導警告を行い、事故につながるような悪質で危険な違反には交付する。
来年4月1日から警告なしに即青切符となる「ながらスマホ」の指導警告は、今年1~8月に前年同期比12件増の255件あり、10~20代が大半を占めた。歩行者と接触事故を起こしそうになったとして、摘発されたケースも1件あった。
新制度の反則金は「ながらスマホ」が最高の1万2000円。遮断踏切立ち入りは7000円、逆走や歩道走行などの通行区分違反は6000円、2人乗りは3000円など。期限内に納付すれば、刑事罰は科されない。
酒酔い運転やあおり運転(妨害運転)などの違反24種類は対象外で、これまで通り刑事罰の対象となる交通切符(赤切符)が交付される。
県警交通指導課の担当者は違反を減らして事故抑止を図りたいとし、「啓発活動や街頭指導を通して地道にルールを周知することで(自転車の)安全運転につなげたい」とした。












