茨城県警、銅線盗149件裏付け 被害総額1億2000万円 結城の男、追送検


茨城県警常総、古河、境、結城、稲敷、下妻、筑西の7署と県警機動捜査支援課、捜査3課の合同捜査班は2日、タイ国籍で同県結城市、無職、被告の男(37)=窃盗罪などで公判中=が、県内外で太陽光発電所の銅線ケーブルを狙った窃盗を149件繰り返していたことを裏付け、同日までに水戸地検下妻支部に追送致し捜査を終結したと発表した。被害総額は約1億2000万円に上る。
捜査3課によると、被告の男は2023年6月ごろから今年2月ごろまでの間、同県龍ケ崎市や桜川市など県内14市町や千葉、栃木、埼玉、群馬、福島の計6県の太陽光発電所で、深夜から未明にかけて犯行に及んでいた。交流サイト(SNS)を通して集ったグループや、単独で犯行を繰り返し、ケーブルカッターなどで銅線を切断して盗み出していた。
地図アプリで、山や森の中など車が目立たない場所のほか、中・大規模の太陽光発電所を選び犯行を繰り返していた。盗んだ銅線は、身分確認を必要としない金属買い取り業者や出張で買い取りをしている外国人などに売却し、生活費や覚醒剤の購入に充てていたという。