田山工業 破産手続き開始決定 負債約4500万円 茨城
帝国データバンク水戸支店は3日、足場工事業者の田山工業(茨城県水戸市千波町)が水戸地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は9月24日付。負債は約4500万円。
同社は2004年9月創業、2015年2月に法人化した。建設業者の下請けとして、県内や隣接県で事業所や商業施設などの建物に付随する足場工事を主力事業として手がけ、2019年12月期には年売上高約4億4400万円を計上した。
だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で受注が激減。2020年12月期の年売上高は約4000万円まで落ち込んで赤字決算となった。コロナ収束後は業況回復の兆しもあったが、税務調査による追微課税の負担が重く、経営状態が悪化。資金繰りの見通しも立たなくなったことから、事業継続を断念した。