【更新】「叔父殺した」と通報 集合住宅で70代男性死亡 親族の女性は救急搬送 茨城・高萩


3日午後1時3分ごろ、茨城県高萩市安良川の集合住宅で、女性の声で「同居の叔父を殺した」と110番通報があった。県警高萩署員が現場に駆け付けたところ、この家に住む70代男性が和室に倒れているのを見つけ、救急隊がその場で死亡を確認した。通報したとみられる親族の50代女性は「私が暴力を振るった」という趣旨の話をしており、男性には殴られたような複数の外傷と出血があることから、同署は殺人事件として調べている。
同署によると、亡くなった男性と女性は2人暮らし。遺体の周辺に凶器のようなものはなかった。現場付近にいた女性は同署員に対し、「叔父と同居しており、私が暴力を振るって殺した」などと事情を説明していたが、体調不良を訴えたため、県北地域の病院に救急搬送され、治療を受けている。命に別条はないという。同署は司法解剖して死因を調べるとともに、女性の回復を待って男性が死亡した経緯について事情を聞く方針。
現場はJR常磐線高萩駅から南西約500メートルの住宅街。
■「車、1週間動かず」 近隣住民「怖い」
現場となった高萩市内の集合住宅。入り口には規制線が張られ、死亡した男性と女性が入居していたとみられる1階の部屋では、3日午後8時ごろまで警察官らが鑑識活動などをしていた。
2人を知る近所の男性(89)は「男性が普段通勤で使っていた車が1週間くらい止まったままだったので、どうしたのかなと思っていた」と語った。
付近に住むパート女性(52)は「こんな静かな街で事件が起きるなんて想像していなかった。近所なので怖い」と肩をすくめ、同じく近所の男性(31)は「周辺で騒ぎがあったとかはなかった。びっくりしている」と話した。