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2企業博物館連携 互いの紹介やツアー オリジンパークと日鉱記念館 茨城・日立

日立オリジンパークで解説者(右)の案内で展示物を見る来館者=日立市大みか町
日立オリジンパークで解説者(右)の案内で展示物を見る来館者=日立市大みか町
日鉱記念館で展示内容を見学する来館者=日立市宮田町
日鉱記念館で展示内容を見学する来館者=日立市宮田町


茨城県日立市内の二つの企業の博物館が、互いの展示を紹介したりツアーを行ったりする企画で連携している。日立鉱山を母体とするJX金属の「日鉱記念館」と、日立製作所の創業の歴史を知ることができる「日立オリジンパーク」。ともにルーツを同じくする日立発祥の企業側は、来場を呼びかけ、相乗効果を図りたい考えだ。

日立鉱山は明治から昭和にかけ76年間にわたり銅の採掘や精錬を行い、鉱山の町の礎を築いた。日立製作所は日立鉱山で使う機械の製作部門から始まり、その後、発電機や家電、システム開発といった多分野にまたがる世界企業に成長した。

日鉱記念館(同市宮田町)は日立鉱山の歴史を振り返る施設として1986年、鉱山跡に開設された。グループの足跡と創業者・久原房之助の精神について知ることができる。「従業員は皆家族」を意味する「一山一家」の合言葉を基に、町が鉱山とともに発展した日立市の郷土史、日本の産業史・経営史を学ぶことができる。

日立オリジンパーク(同市大みか町6丁目)は2021年11月、日立製作所の創業者・小平浪平の創業の精神を伝える新施設としてオープンした。小平が掲げた企業理念が刻まれ、同社の歴史を彩ってきたさまざまな製品群も並べられた。礎となった5馬力モーターを開発した「創業小屋」も再現されている。

両施設はそれぞれ9月27日から、大型パネルを設置し、互いの施設を紹介。工業都市や日本の産業発展の基盤を築いた場と位置付けている。連携は初めて。10月26日まで。

ツアーは9月27日、行われ、市民約20人が参加。2施設をバスで巡り、見学した。参加者の元日立製作所社員、宮下毅士さん(83)=同市=は「どちらの施設の資料も興味深く、思い出がある。説明を聞けて良かったし、有意義だった」と感想を話した。

JX金属の担当者は「二つの施設を知る機会にしてもらえれば」と期待を示した。両施設は今後も連携を検討する。入場無料。



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