なでしこL入りへ シルエラ、夢を追う 社会人女子サッカーチーム 水戸で奮闘中 茨城

日本のアマチュア女子サッカーリーグの最高峰「プレナスなでしこリーグ」入りを目指して茨城県水戸市で活動しているチームがある。「FC QOL MITO CIRUELA(シルエラ)」は、高校生から40代まで30人が所属し現在、関東女子サッカーリーグ2部で4シーズン目を戦う。
第10節を終えてシルエラは8チーム中6位。残り4試合、一つでも順位を落とせば県リーグ降格の危機にひんする。5日の敵地、帝京平成大戦を前に練習に熱が入る。
シルエラは2012年、「MITO EIKO FC茨城レディース」として発足。22年、水戸市や同県那珂市で放課後デイサービスなどを運営する「QOL」グループ傘下に入り現在のチームとなった。シルエラはスペイン語で「梅」。水戸市の木「梅」と「不屈の精神」という花言葉にちなみ名付けられた。同年に県1部リーグから関東2部リーグに昇格して以降、最高位は5位。
今季から水戸商高などで監督を務めた佐藤誠一郎さんを監督に迎え、ゼネラルマネジャーにJリーグ1部鹿島アントラーズなどでプレーした赤崎秀平さんが就任した。22年からアドバイザーとして関わる元日本代表の鈴木隆行さんに加えて、新たな体制となった。
メンバーは平日、仕事や学業とサッカーを両立し、公式戦のない週末は練習試合のため、県外へ遠征するなど研さんを積んできた。
佐藤監督は「負けられない試合が続く。成長している選手が増えているので残りの試合、全て勝ちにいきたい」と述べた。同市出身で主将の川又二葉選手(25)=DF=は「明るく元気なシルエラの選手を応援してほしい」とアピールした。