《自民総裁選》「信念貫いて」 茨城県民、子育てや物価高対策に期待

4日の自民党総裁選で勝利したのは、高市早苗前経済安全保障担当相だった。決選投票の末、小泉進次郎農相を破った。茨城県民からは初の女性総裁誕生を評価する声や子育て政策、対米外交、物価高対策に期待の声が上がった。
「女性の代表が出てうれしい。上に立つ女性が増えてほしい」。鹿嶋市の会社経営、松崎侑奈さん(30)は高市氏選出を評価。女性の働き方について「キャリアと子育ての両方を諦めずに済むよう、休みやすい環境づくりをしてほしい」と訴えた。さらに、子育て世帯に優しい政策を要望し「扶養控除の金額を上げてほしい」と願った。
河内町、美容院経営、大塚真理さん(68)は「女性に対して考え方の古い人からいろんな意見が飛んでくるかもしれないが、負けないで」とエール。少子高齢化が進む同町の状況を踏まえ、打開策を望んだ。米トランプ政権との関係も注視し「外交面でも頑張ってほしい」と語った。
常総市の会社役員、石塚正明さん(64)も「特に米国に対し、日本の存在感や意義を示してもらいたい」と外交・安全保障面での手腕に期待。政治とカネの問題を巡っては「お金の流れを透明化させ、国民が信頼できるようなクリーンな政治をしてほしい」とも話した。
古河市の靴販売・修理業、田口善彦さん(41)は「暮らしが良くなる経済対策を」と強調。物価の高騰で、扱う靴の販売価格は10年前に比べて約1.5倍になったといい、「問題は給料(の上昇)が追い付いていないこと。食品や生活必需品の購入が優先され、事業にも響いてくる」と指摘した。
高萩市内で1人暮らしをしている会社員、篠原新貴さん(29)は「自炊しようにもコメが高く、外食も値段が張る」と困り顔で、物価高対策に注目。「高市氏は、物おじせず言いたいことをズバズバ言う。総裁になっても信念を貫いて」と求めた。