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《自民総裁選》茨城県内与党、指導力求める 野党は政策動向注視

自民党総裁選で県内党員票の開票作業に当たる同党県連職員ら=水戸市三の丸
自民党総裁選で県内党員票の開票作業に当たる同党県連職員ら=水戸市三の丸


自民党の新総裁に高市早苗氏が選出された4日、茨城県内各党からは強い指導力発揮や物価高対策への期待に加え、政策の動向を注視したいとの声が出た。

自民党県連の海野透会長は初の女性総裁誕生を歓迎し「豊富な経験を生かしたリーダーシップで自民党を再生してほしい」と求めた。英国のサッチャー元首相に憧れているという高市氏の言葉に触れ「世界の中で、日本の存在感を高めてくれれば」と期待を寄せた。

公明党県本部の輿水恵一代表は「日本のリーダーとしての決意を感じた」と評価。一方、自民党派閥裏金事件などの「政治とカネ」の問題を解決して「庶民の生活を守る政策を進めることが大切」と指摘した。

立憲民主党県連の青山大人代表は「物価高や少子化対策などの課題解決のため、しっかり取り組んでほしい」と要望。外交を巡っては「自身の主張もあるが、平和と安定を第一に展開すべきだ」と強調した。

茨城維新の会の井上英孝代表は「自民党総裁が首相になると決まっていない」と指摘。その上で、社会保険料引き下げなど同党の主要政策の実現に向け、自民と連携できるか「しっかり見極めたい」と述べた。

国民民主党県連の浅野哲代表は同党が訴えるガソリン暫定税率廃止や「年収の壁」引き上げに高市氏も賛成しているとして、「これらの政策を早期に実施することを期待している」と語った。

共産党県委員会の上野高志委員長は「タカ派的、排外主義的な総裁」と断じ、2カ月以上の政治空白があるとして「直ちに国会を開き議論するべき」とした。

参政党の小山顕北関東ブロック長は「高市氏は私たちの政策と近い」と歓迎。その上で「減税や積極財政による経済の立て直しや、日本を反グローバリズムの方向にしていくことなどに期待する」と話した。

社民党県連合の井坂章代表は「古い自民党の政策そのものを継承し、政権の維持延命ばかりを考えるタカ派の新総裁の誕生」と懸念をあらわにした。

■自民茨城県連「保守本流支持得た」 女性初リーダー誕生歓迎

自民党総裁選は、茨城県内党員票でも小泉進次郎農相と新総裁に選ばれた高市早苗前経済安全保障担当相がともに3割を集める接戦を演じた。決選投票で県連は、県内トップだった小泉氏に一票を投じたものの、高市新総裁について「保守本流の姿勢が県民の支持を得た」として、女性初のリーダー誕生を歓迎する意向を示した。

党員票の開票作業はこの日の午前9時半から、水戸市内のホテルで行われた。県連幹部らが見守る中、約2時間ほどで集計を終了。午後には白田信夫幹事長と飯塚秋男総裁選挙管理委員長が、同市内の県連事務所で決選投票の様子を見守った。

高市氏の新総裁選出後、報道陣の取材に応じた白田幹事長は「高市さんはこれまで保守本流を貫いてきた。日本、国民を大事にするという姿勢で党を飛躍させてくれるはず」と話した。

昨年秋の衆院選以降、東京都議選、参院選と連敗が続く同党。保守派の女性総裁誕生に「選挙が戦いやすくなる」との声も上がる。一方で、県連と高市氏との接点はこれまで「ほぼなかった」(県連幹部)。このため白田幹事長は「全国4位の党員数を誇る茨城県の声を聞いていただきながら、国民政党としてともに頑張りたい」と力を込めた。

飯塚委員長は「立党精神に立ち返る」と訴えた高市氏の姿勢に触れ、「党員も危機感を持っている。その意向が反映された結果だろう」と分析し、今後の党立て直しに期待感を示した。



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