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自民総裁に高市氏 決選で小泉氏破る 茨城県2議員、投票明言 積極財政を期待

自民党総裁選の県内党員投票開票結果
自民党総裁選の県内党員投票開票結果
本県国会議員の投票先
本県国会議員の投票先


自民党総裁選は4日、党本部で投開票され、高市早苗前経済安全保障担当相(64)が5候補の争いを制して第29代総裁に選出された。1回目の投票で過半数に達した候補はなく、上位2人の決選投票の結果、高市氏が小泉進次郎農相(44)を破った。15日召集を軸に調整が進む臨時国会で、石破茂首相の後継となる第104代首相に指名される公算が大きい。女性が首相に就任すれば史上初。記者会見では衆参両院で少数与党の中、連立枠組み拡大に向けた野党との協議に意欲を示した。

自民党総裁選で、同党の茨城県関係国会議員は1回目、投票先が3候補に分散した。決選では2人が高市早苗前経済安全保障担当相に投じたと明言。高市新総裁に対しては、積極財政や党の信頼回復に期待する声が上がった。

茨城新聞の取材で、投票権のある茨城県関係国会議員7人のうち、決選で高市氏に投票したと明言したのは2人だった。ほか2人は小泉進次郎農相に投じ、3人は投票先を明かさなかった。額賀福志郎氏(衆院茨城2区)は議長のため議員票の投票権がない。

葉梨康弘氏(衆院茨城3区)と永岡桂子氏(衆院比例北関東)は決選で高市氏に投票した。

1回目で林芳正官房長官に投じていた葉梨氏は、前回2024年と同様に決選で高市氏に回った。高市氏について「将来世代が利益を得る積極財政をしてほしい」と求めた。永岡氏は1回目は茂木敏充前幹事長に投票。決選では「内外とも厳しい状況。経験を積んだ方にトップになってほしい」と高市氏に投じ、「女性初の党総裁を全身全霊で支えたい」と誓った。

ともに推薦人を務めた田所嘉徳氏(同)と上月良祐氏(参院茨城)は決選でも小泉氏に投じた。決戦で僅差で敗れたことに、田所氏は「茨城県の党員票は小泉氏が1位だっただけに、まさかという思い」と語り、上月氏は「残念だが、受け止めて次の糧にしたい。党員投票の差(による影響)も大きかったのでは」と要因を分析した。

茂木氏の選挙対策本部長兼推薦人となった梶山弘志氏(衆院茨城4区)は1回目は茂木氏に投じ、決選の投票先は明かさなかった。高市総裁の誕生には「全国の(党員・党友の)皆さんの意思表示もあるように思う。党が一丸となるためにリーダーシップを発揮してほしい」と期待した。

同じく1回目に茂木氏に投じた加藤明良氏(参院茨城)は「(決選の投票先は)胸の内にとどめておきたい。挙党態勢で党を立て直してもらえると確信した方に投票した」と述べた。

国光文乃氏(衆院比例北関東)は中立的な立場の総裁選管委員であることを理由に投票先を明かさなかった。高市新総裁には「国民の生活と茨城の課題を前に進めてほしい」と託した。

■茨城県内党員、小泉氏が最多

自民党総裁選の県内党員投票は4日午前、茨城県水戸市内で開票され、小泉進次郎農相が最多の8345票(獲得率33.4%)を獲得した。新総裁に選出された高市早苗前経済安全保障担当相の7600票(30.4%)を上回った。投票結果を踏まえ、党県連は決選投票で茨城県に与えられた1票を小泉氏に投じた。投票率は63.91%だった。

ほかの候補者の得票数は、茂木敏充前幹事長が4227票(16.9%)、林芳正官房長官が3992票(16.0%)、小林鷹之元経済安保相が800票(3.2%)だった。

投票資格を持つ茨城県の党員数は、都道府県別で東京、神奈川、愛知に次ぐ全国4番目に多い3万9193人。これまでの投票率を見ると、前回2024年は60.28%、前々回の21年は65.29%、予備選となった20年は70.36%だった。



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