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電動キックボード通勤 日立市、全国初の実証実験 2種貸し出し 公共交通導入見据える 茨城

実証実験の一環で電動キックボードに乗る日立市職員=同市役所
実証実験の一環で電動キックボードに乗る日立市職員=同市役所


茨城県日立市は、新しい移動手段の一環で、通勤などに電動キックボードを使う実証実験を始めた。モニターを募り一定期間貸し出したり、駅から観光や買い物で一時的に使ったりできる。期間は最大約3カ月間。モニターによる実証実験は全国初。市と日立製作所との共創プロジェクトの一環で、次世代の公共交通の導入へ向けた検証を行う。

実証実験がスタートした6日、同市助川町の市役所には、電動キックボードに乗って通勤する職員の姿があった。

市道路建設課の鴨志田剛久さん(37)は自宅から市役所まで3キロ弱の距離を移動。これまで徒歩で15分かかっていたが、電動キックボードを使うと5分で到着した。「乗り心地は爽快で、加速がしっかりしている。上限速度が20キロに設定してあり安心して乗れる」と高く評価した。

電動キックボードは16歳以上が免許不要で利用できる。通行は原則車道を走る。坂道が多い同市だが、上りは楽々と加速し、下りは速度を抑えることができるのが利点だ。

実証実験に使う車体は二輪型と三輪型の2種類。市はモニターの通勤者を対象に電動キックボードを無償で貸し出し、利用者は自宅と職場やバス停までの往復のほか駅から職場までの往復の交通手段として使う。

駅利用者向けには、JR日立駅と常陸多賀駅に10台ほど置き、10分100円で貸し出す。アプリに事前登録すれば誰でも事業所や商業施設、公共施設への移動に使うことができる。両駅前や商業施設「ヒタチエ」、市役所の本庁舎と多賀支所に貸し出し用の駐輪場所を設ける。

実験期間は12月25日までの3カ月弱。運営は全国展開するBRJ(東京)が主に担う。

同社公共モビリティ事業部の亀谷哲部長は「車体の衛星データを使い、利用や走行の状況を確認していきたい」と話す。

市は交通ルールの啓発やヘルメットの無料貸与、通行禁止場所の設定を行う。市都市政策課は「安全・安心な利用を促し、走行環境や社会にどう受け入れられるかを検証する」としている。



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