自民、高市執行部が発足 梶山氏、国対委員長就任「全力で働く」

自民党は7日、高市早苗総裁の下、党役員を正式決定し、新執行部を発足させた。
自民党役員人事で、国対委員長に起用された梶山弘志氏(衆院茨城4区)は、臨時総務会や引き継ぎ業務、野党の国対委員長へのあいさつ回りに追われた。少数与党で国会運営の要を担うことになり、地元の有権者に向け「全力で働く。(要職に)指名していただいたので一生懸命取り組む」と意気込みを話した。
梶山氏は同日午前、党本部に入り、臨時総務会で国対委員長に任命された。あいさつで「大変厳しい環境下だが、皆さんのご指導を仰いでしっかり乗り切りたい」と述べた。高市早苗総裁ら新執行部との写真撮影を終えると、総裁応接室での役員会に出席した。
その後、国会内の党国対委員長室に直行。前任の坂本哲志氏から業務を引き継いだ。立憲民主党など野党の国対委員長も訪ね、就任のあいさつをした。
正午ごろに茨城新聞などの取材に応じ、「党内や野党の皆さんとよく話し合い、連携を取る。虚心坦懐(たんかい)にやっていけたら」と強調。野党の国対委員長は旧知の間柄の議員が多いとして、各党と緊密に連携して国会運営する考えを示した。
高市総裁は梶山氏を起用した理由について、閣僚などの経験があることに加え、「お人柄も素晴らしい方で、ずっと無派閥でもあり幅広いネットワークを与野党に持っておられ、適任だ」と述べた。
梶山氏は、父の故静六氏も国対委員長を経験しており、親子2代での就任となった。