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「卓越した先生」 ノーベル化学賞の北川教授から薫陶 物材研の教え子2人、師を語る 茨城・つくば

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ノーベル化学賞受賞が決まった京都大の北川進特別教授から薫陶を受けた教え子2人が、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)で研究に励んでいる。学生時代に北川教授の研究室に所属し「卓越した先生だった」「新しいことにチャレンジしなさいと教わった」と、優れた教育者としての一面について語った。

北浦良さん(50)は、同機構の2次元系量子材料グループのグループリーダーを務める。2000年に京都大大学院の博士後期課程に進学し、北川教授の研究室に3年間在籍した。受賞研究を紹介するノーベル財団の資料には、在学時に書いた共著の論文が引用されている。

8日夜は同研究室卒業生の研究者らと、ビデオ会議でノーベル化学賞発表の中継を見守った。北川教授の受賞が決まった瞬間は「すごい」と大盛り上がりだったという。

当時の研究室について「新しいことをやろうという雰囲気に満ちていた」と振り返る。「人まねをせずにクリエーティブなこと、新しいことにチャレンジしなさい」と教わったといい、「学生たちが自主的に新しいことを研究する雰囲気をつくるのがうまい先生だった」と懐かしんだ。

現在も研究室の卒業生で集まって講演会を開くなど切磋琢磨(せっさたくま)する環境が続く。「卒業生の多くが大学で教授になっているなど人材を輩出する研究室。このつながりは財産」と声を弾ませた。

梅山大樹さん(38)は同機構の分子機能化学グループの研究員を務める。北川教授の研究室には、09年から計6年間在籍。同大4年生から同大大学院博士後期課程修了まで教えを受けた。

北川教授の指導について「理論的背景を見抜く目も備えていて、自分が気付かなかった枠組みを提示してくれた。卓越した先生だった」と述懐。学生に「調子はどうや」と話しかけてくれたり、飲み会で面白い話をしてくれたりしたといい、「気さくな先生」と人柄を評した。

ノーベル賞受賞に際し、「祝賀会などが京都であればぜひ参加してお祝いをお伝えしたい」と望んだ。



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