「ひたち秋祭り」開幕 伝統の踊り、太鼓に拍手 12日まで 茨城・日立

茨城県日立市幸町の日立シビックセンターで11日、茨城県の郷土芸能や国内外で活躍する和楽器奏者の演奏が楽しめる「ひたち秋祭り」(日立市民科学文化財団主催)が開幕した。地元で受け継がれる伝統の踊りや太鼓などが披露され、訪れた家族連れなどが大きな拍手を送った。同祭りは12日まで。
同祭りは33回目で、今年は同市出身の三味線奏者、上妻宏光さんが初めて監修した。初日は「市民による芸能の祭典」として、地元の子どもたちや団体が次々とステージに立った。
各地区の太鼓保存会などで構成される日立太鼓連盟は息の合ったバチさばきで、迫力ある音色を響かせた。
久慈浜ソーラン「羅森万(らしんばん)」は大漁旗を背に伝統のソーラン節を披露。観客も「ドッコイショ」と合いの手を入れ、会場が一体となって盛り上がった。
今回は新たな試みとして、太鼓や三味線といった和楽器のワークショップなど文化体験も用意。親子連れがプロの演奏を間近で見学したり、苦戦しながらも初めての楽器を奏でたりして体験を満喫した。
12日は「伝統と革新のステージ」と銘打ち、茨城県のおはやしや民謡が披露されるほか、上妻さんらプロ奏者の特別ステージも開かれる予定だ。