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観光客を魅了 山頂結び100年 筑波山ケーブルカー 茨城

開業100周年を迎えた筑波山ケーブルカー=つくば市筑波
開業100周年を迎えた筑波山ケーブルカー=つくば市筑波


筑波山中腹と山頂付近を結ぶ筑波山ケーブルカーが、開業100周年を迎えた。関東地方で2番目に古い歴史を持ち、車窓からの四季折々の風景は多くの観光客を魅了してきた。赤と緑の2台は年末まで「100」のヘッドマークを付けて運行する。記念切符の販売や山頂駅2階では今昔写真展なども始まった。

開業100周年となる12日午前9時の始発前から、大勢の観光客が中腹にある宮脇駅(茨城県つくば市筑波)に並んだ。東京都新宿区の公務員男性(55)は「100年の歴史はすごい」。同県筑西市の会社員男性(52)も「節目に立ち会えて良かった」と喜びをかみしめていた。

開業は1925年10月12日。関東では箱根登山ケーブルカー(神奈川県箱根町)に次いで古く、筑波山参拝の足として利用が始まった。戦時中の44年2月には「不要不急線」として営業廃止となり車両を供出したが、54年11月に再開。設備の更新や駅舎の改装などを経て現在に至る。昨年度の利用者は46万9000人と近年では最高に達した。

全長は1634メートル。標高305メートルの宮脇駅と同800メートルの山頂駅間を約8分で結ぶ。90度近い大きなカーブと長さ118メートルのトンネルが特徴で、2015年には当時の最新技術を駆使して敷設されたことが評価され、土木学会選奨土木遺産に選ばれた。

ケーブルカーを運行する筑波観光鉄道の枝村誠社長は「急斜面にレールを敷設し、ケーブルカーを走らせた先人の情熱に感服する。今後も安全輸送を第一に、お客さまに楽しい旅の思い出を提供していきたい」と話した。



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