潮来高生、箏知識学び演奏挑戦 20日まで講習会 茨城

日本の伝統楽器である箏(こと)の基礎知識や技術を高校生たちに身に付けてもらう実技講習会が茨城県立潮来高(高野光章校長、同県潮来市須賀)で始まった。生徒たちは、各クラスごとに箏の歴史や楽器の特徴などを学んだほか、課題曲の演奏に挑戦した。20日まで。
14日午後は、お箏の寺子屋・いたこコトハジメの高橋将行代表、手島広香さんが音楽を選択した普通科1年D組の16人に手ほどき。高橋さんは「箏(十三絃(げん))の5番の糸に薬指を当てながら7番を親指ではじいて」などとアドバイス。授業の最後には、全員で伝統歌曲「さくらさくら」を優雅に奏でた。
普段はドラムをたたいたり、サックスを吹いたりしている出頭路唯(しゅっとうろい)さんは「箏は絃を強くはじかないと音が出ないので難しかったが、ほかの伝統的な楽器にも挑戦してみたい」と話した。本宮結菜さんは「絃を押さえる指がスムーズに移動できなかったが幻想的な音色が奏でられた。家族に箏の魅力を伝えたい」と笑顔を見せた。
講師の高橋さんは「日本に昔からあるお箏の音の作りや音の運びを知ってほしい。姿勢や立ち振る舞いが大事ということも理解してもらい、私生活にも生かしてもらえれば」と期待した。