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干し芋、缶詰で長期保存 産学官連携で共同開発 住谷公商店(茨城・ひたちなか)

商品を手にする住谷まさ美社長(右から2人目)と関係者=那珂市菅谷
商品を手にする住谷まさ美社長(右から2人目)と関係者=那珂市菅谷


天日干しにこだわり、干し芋を生産・販売する「住谷公商店」(茨城県ひたちなか市高場)が、県産業技術イノベーションセンター(同県茨城町)、筑波大(同県つくば市)との産学官連携で、長期保存できる缶詰に入った干し芋商品「すみやのいもかん」を共同開発した。約5カ月長期保存でき、個包装のため手を汚さずに食べられるのが特徴。

同社産の加熱殺菌した干し芋を個包装し、缶詰に入れた。商品の開発は、2011年の東日本大震災の経験が基となった。住谷まさ美社長は「夏場、電気や水がない災害時でも食べられる長期保存できる干し芋を作りたい」と、長年考えていたという。

同社は加熱殺菌する機械で試作を重ねてきたが、干し芋の色が真空パック後、すぐに黒く変色してしまうなどの課題を抱えていた。

そのため、県産業技術イノベーションセンターに相談。技術開発に22年から丸3年を費やし、原料の一定の糖分と水分量で、ある条件になると、きれいなあめ色のままで長期保存できる製法を確立した。同センターの吉浦貴紀首席研究員は「缶の中に収まるよう、個包装にするのが一番難しかった」と振り返る。

缶詰のパッケージは、筑波大芸術系の原忠信准教授の研究室と共同で研究した。缶詰の色合いはサツマイモの表皮と干し芋をイメージ。インクルーシブ社会を目指し、皆の幸せに願いを込めてハート形とし、その中に阿字ケ浦の海岸線と海の色をデザインした。

住谷社長は「保存食としてだけでなく、アウトドアやサイクリングの補給食などにも活用してもらえれば」とPRする。

商品は、平干し7個入りと丸干し5個入りの2種類。価格は各980円(税込み)。おみやげ&カフェ ボンボヤージュ(同県那珂市)、39カフェ(ひたちなか市)、住谷公商店(同市)で販売している。問い合わせは同社(電)029(352)3357。



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