つくバス 「回送」表示で運行 1人乗れず 茨城・つくば市

茨城県つくば市は15日、市のコミュニティーバス「つくバス」が「回送」表示のまま運行し、停留所に止まったにもかかわらず、待っていた1人が回送バスと判断して乗れなかったトラブルがあったと発表した。表示の誤りに気付いた乗務員が途中で引き返し、そのまま停留所にいた1人が約30分遅れで乗車した。計5人の乗客に遅延の影響が出た。
市総合交通政策課によると、トラブルは14日午後2時40分ごろ、茎崎老人福祉センター発つくばセンター行きで発生した。乗務員が運行支援システムを入れ忘れ、行き先案内が「回送」のまま出発。「茎崎窓口センター」停留所で1人が待っていたことから停車したが、回送表示のため乗車を見送った。
その後、「牧園中央」から乗車した客から指摘があり、乗務員が誤りを認識。営業所の指示で茎崎窓口センターまで約7キロ引き返して1人を乗せた後、通常ルートに戻った。このため、終点には19分遅れで到着した。
市は運行事業者の関東鉄道に対し、出発前に同システムの動作確認を徹底するよう要請した。