けんちんまん、多くの人に 商品化記念 道の駅で試食会 茨城・常陸太田


昨年10月の食の祭典「シン・いばらきメシ総選挙2024」一般料理部門で3位となった茨城県常陸太田市の「けんちんまん」が、コンビニエンスストア「ファミリーマート」で商品化されたことを受け15日、藤田謙二市長らが出席して道の駅ひたちおおた(同市下河合町)で試食会が開かれた。先着100人にプレゼントされた。
けんちんまんを考案したのは市民有志団体「GO!郷!会」で、10年以上前に地域の交流や絆を強める活動などを目的に設立。けんちんまんを考案・製造して、各種のイベントで提供してきた。伝統的な郷土の味「けんちん汁」を中華まんに丸ごと閉じ込め、ダイコンやニンジン、ゴボウなどの具材を大きめに、豚肉を交ぜて仕上げた。生地は「ふわふわ感」にこだわっている。
商品化はファミリーマートの「茨城をたべようフェア」の一環で、11月10日まで関東や北海道、東北地方の約7000店舗で約30万食の販売を見込む。同社新潟・北関東リージョンの佐藤幸英部長は「フェアをきっかけに県産品の消費拡大や生産者の支援につなげ、購入者が現地で味わってみたいと訪れてもらえれば」とあいさつ。
同会のメンバーらと試食した藤田市長は「野菜のうまみがしっかり感じられ、常陸太田のけんちん汁の味」と絶賛。「郷土の味を知ってもらい、元祖のけんちんまんを食べに足を運んでもらえれば」と期待した。同会の佐川真衣さん(39)は「ファミリーマートとのコラボで広く販売されることになりうれしい。これを機にけんちん汁や常陸太田、茨城県の魅力が広がればうれしい」と話した。