セラ 破産手続き開始 負債約9億5600万円 茨城
帝国データバンクつくば支店は16日、化粧用雑貨卸売業のセラ(茨城県古河市松並)が、水戸地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は9月30日付。負債は約9億5600万円。
同社は1988年創業。化粧品やネイルグッズに加え、複数の自社ブランドでボディクリームや化粧水などを展開。大手雑貨小売店や雑誌付録への販路拡大のほか、ドラッグストアとのタイアップでOEM(相手先ブランドによる生産)商品も手がけた。新型コロナウイルス禍では除菌スプレーやマスクなどの衛生関連商材の受注が堅調に推移し、2020年9月期には年売上高約20億2700万円を計上した。
だが、新型コロナの影響で化粧品雑貨の受注が減少。21年9月期の年売上高は約15億円にとどまった。その後も原材料高や円安の影響で仕入れ価格が高騰し、赤字決算が常態化した。25年7月末に代表が亡くなり、後任の選任が難航、同年9月末の支払いが不可能となることが見込まれたため、同月19日に事業を停止した。