北茨城市 旧南部市民センター改修 住民交流拠点に活用

茨城県北茨城市は、昨年9月末で廃止した同市中郷町小野矢指の旧南部市民サービスセンターを「集会所」に改修する。施設の仕様を変更することで、地元住民が集い、交流できる拠点に再整備する。年度内の工事完了を目指す。
同センターはJR南中郷駅南側に位置し、2003年1月に開設。税収納や証明書の発行業務などを担ってきたが、コンビニで代替でき利用が低迷し、廃止した。
市企画政策課によると、周辺には市の施設がなく、「集まれる場所が欲しい」などと交流拠点の整備を要望する地元住民の声が寄せられていた。そこで、既存施設の活用を決めた。
改修内容は窓口の仕切りや段差解消などを行った上、クッション性のある床整備、コンセントの増設、照明の発光ダイオード(LED)化、トイレの洋式化などを行う予定。総事業費は約2200万円。
同課によると、完成後の管理運営は地元住民が担う。一度廃止になった市の施設を住民に預けるのは珍しいという。