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歴史館、展示解説ライブ配信 水戸の小学校授業 教室から鑑賞 茨城

県立歴史館とオンラインでつないで行われた石川小の授業=水戸市石川
県立歴史館とオンラインでつないで行われた石川小の授業=水戸市石川


茨城県立歴史館(同県水戸市緑町、小野寺俊館長)は16日、市立石川小(同市石川、堀江昌代校長)とオンラインでつないだ社会科の授業を実施した。「歴史館ライブ」と銘打った同館の新たな事業の一環で、県内で初の試み。同館の研究や展示活動の成果を、遠隔地の学校でも活用できるよう企画した。授業では、学芸員が館内の展示資料をライブで示しながら解説。児童は教室にいながら「本物」に触れ、茨城県や水戸の歴史について学びを深めた。

この日は「郷土の伝統・文化と先人たち」をテーマとして4年生の社会科の授業を実施。1組と2組の教室を同館とオンラインでつないだ。同館の学芸員は常設展の会場からライブ配信。水戸藩や水戸光圀、弘道館などを紹介する各コーナーを移動しながら、実際に展示されている歴史資料などを示して、茨城県や水戸市の歴史を解説した。

児童らは江戸時代の水戸市街地の地図や、同藩が約250年かけて編さんした「大日本史」に高い関心を示した。水戸城や光圀にまつわるクイズを交えながら授業が進められ、熱心に耳を傾けた。授業後、高橋世那さん(9)は「実物を見せて詳しく説明してくれたので、とても分かりやすかった。水戸の歴史をもっと知りたくなった」と感想を話した。

今回の授業に取り組んだ山縣志帆教諭は「手を挙げたり質問に答えたり、いつも以上に意欲的に授業に臨む姿が見られた。初めての取り組みだが、子どもたちや学校にとって貴重な時間になった」と手応えを語った。堀江校長は「人や物など『本物』に触れ、つながりを持つことは、子どもたちの今後の人生にとって大切なこと」と話した。

同事業について同館は「利用したくても遠くて利用しにくい学校や、歴史館との連携・活用方法で悩む先生たちに道筋を示すことができれば」と、今後の活動に意欲を示した。



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