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竜ケ崎一高、甲子園導く 75年、関口さん熱投の記憶 特別展に50年前の資料 茨城・稲敷

1975年夏の県大会で力投する関口一行さん(稲敷市歴史民俗資料館提供)
1975年夏の県大会で力投する関口一行さん(稲敷市歴史民俗資料館提供)
県立竜ケ崎一高のエース、関口一行さんの半世紀前の活躍を振り返る特別展会場=稲敷市八千石
県立竜ケ崎一高のエース、関口一行さんの半世紀前の活躍を振り返る特別展会場=稲敷市八千石


1975年夏の高校野球茨城県大会で県立竜ケ崎一高の投手として活躍し、同校を甲子園に導いた同県稲敷市(旧東村)出身の関口一行さん(68)の「あの夏」を振り返る特別展が、同市八千石の歴史民俗資料館で開かれている。県大会6試合全て1人で投げ抜き、54回連続無失点の記録は今も破られていない。茨城県高校野球の歴史に残るエースの力投が当時の資料でよみがえる展示だ。11月2日まで。

関口さんは3年ではエースで4番打者、主将を務めた。取手二と対戦した決勝での負傷が原因で、甲子園では十分な状態で投げられず、初戦の浜松商(静岡)で試合途中から登板したが打ち込まれ、4-8で敗れた。その後、関口さんは早大に進み、社会人野球の住友金属鹿島でプレーし監督も務めた。

展示は、茨城県大会を勝ち進んでいく竜ケ崎一の戦績と併せ、当時の新聞記事や写真、記念品などで関口さんと同校の戦いを振り返っている。当時の高校野球に対する人々の熱気が伝わってくる写真も多い。

決勝の日、「優勝」と胴体に書かれた小型機が同県水戸市の県営球場の上空を飛び、応援席には選手名を記したのぼり旗が数多く立ち並んだ。優勝を決めた後、チームは県庁を表敬。その後、同県龍ケ崎市まで国道6号を南下してパレードした。選手たちを出迎えようと沿道には住民が集まり、拍手を送っている。

展示室の中央には甲子園の土を入れたコップが置かれている。敗戦にいたたまれずグラウンドを去った関口さんのため、仲間たちが持ち帰った土を少しずつ集めて贈ったという。

今回の展示は稲敷市制施行20周年を記念して企画された。関口さんは「当時の新聞がそっくり保存されていたのに感嘆した。50年前はまさしく青春時代。写真も数多く展示され、ありがたい」と話した。

特別展に合わせ関口さんの講演会が26日、あずま生涯学習センター(同市佐原組新田)で開かれる。定員500人。同資料館のホームページから23日までに申し込む。

特別展は入場無料。問い合わせは同資料館(電)0299(79)3211。



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