イオン石岡 28年「復活」へ 9年ぶり再出店 地域活性化弾みに 茨城

イオングループのイオンリテール(千葉県)が2019年2月に閉店した茨城県石岡市石岡のイオン石岡店の跡地を再開発し、28年中の商業施設開業を計画していることが、茨城新聞の取材で分かった。形態は総合スーパーの「イオン」や、より専門性を高めた「イオンスタイル」などが候補に挙がっている。約9年ぶりとなる市民待望の「イオン復活」は地域の活性化へ大きな弾みになりそうだ。
イオンリテールによると、計画地はJR石岡駅から車で約5分、国道6号沿いの約6万5000平方メートル。周辺には住宅地のほか柏原工業団地が立地している。今年初頭に地盤の強度などを調べるボーリング調査を終えており、現在は具体的な店舗形態、施設規模の検討段階にあるという。
形態は総合スーパーの「イオン」、より専門性を高めた「イオンスタイル」、都市型ショッピングセンター「そよら」が候補に挙がっている。新施設のコンセプトは自宅や職場・学校とは異なる居心地の良い「第3の居場所」とし、「人々が集い、楽しみ、豊かな気持ちになれる新たな地域拠点」を目指す。
旧イオン石岡店は前身のジャスコ時代から30年以上にわたり営業を続けてきたが、建物の老朽化などを理由に閉店。その後は広大な跡地が更地のままとなっており、市民から早期の活用を望む声が挙っていた。
イオングループを統括するイオン(千葉県)は石岡市と近く包括連携協定を締結する予定。市内産品の地産地消、販路拡大や市民サービスの向上など、地域貢献にも注力するとしている。