神原 特別清算開始命令 負債7億5000万円 茨城
帝国データバンクつくば支店は20日、写真台紙製造の神原(茨城県利根町横須賀)が、水戸地裁龍ケ崎支部から特別清算開始命令を受けたと発表した。命令は3日付。負債額は約7億5000万円。
同社は1917年創業。56年に法人化した。婚礼や建築、葬儀などのアルバム関連を主力商品としていた。写真台紙のほか印刷、箔押しなどの紙加工品も手がけ、ピーク時の2000年7月期は年売上高約25億6600万円を計上した。
だが、主力事業のアルバムは、デジタルフォトブックやクラウドによる写真共有の流れが加速したことで受注減少を余儀なくされた。24年7月期の年売上高は約1億3200万円にとどまり、同年2月から事業を停止していた。同年12月の株主総会の決議で解散、清算の準備を進めていた。