帝国データバンク水戸支店は21日、ラーメン店とビジネスホテル運営業の金沢商事(茨城県大子町池田)が水戸地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は7日付。負債は約1億7000万円。

同社は1950年創業。創業当時はプロパンガスなどの燃料販売や管工事が主力だったが、工事の受注減少でラーメン店「不二乃」の事業に軸を移した。茨城、栃木両県内で計7店を展開し、ビジネスホテルや燃料販売を含め、2015年5月期には年売上高約4億3600万円を計上した。

だが、新型コロナの影響でラーメン店の来客数が減少。コロナ禍収束後も客足が回復せず、21年5月期の年売上高は約1億7700万円まで後退。人手不足も深刻化し、事業継続を断念した。