プロ野球23日ドラフト 期待の茨城県勢 中山(水戸啓明高)高い制球力 今夏、47年ぶり完全試合



■高橋(JR東日本)長打力が魅力/岡城(筑波大)走攻守そろう
プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が23日午後4時50分から東京都内で開かれる。茨城県関係では、今夏の茨城大会で47年ぶり2人目の完全試合を達成した水戸啓明高の中山優人(鉾田南中出身)や、社会人チームJR東日本の高橋隆慶(明秀日立高-中大)ら複数選手が指名候補に挙がっている。
完全試合達成で脚光を浴びた中山は高い制球力が持ち味。身長182センチ、体重65キロと細身だが、長身から無駄の少ないフォームで投じる直球は最速146キロを誇り、スプリットなど変化球のキレも抜群。伸びしろが多く10球団が注目する、高い潜在能力を秘めた存在。そのほか高校生では今夏、甲子園に出場した明秀日立高の能戸輝夢主将(北海道・緑南中出身)も左の好打者として9球団から注目を集めており、将来性のあるスラッガーだ。
社会人の高橋はJR東日本で成長した右の好打者で長打力がある。2024年のU-23(23歳以下)ワールドカップ(W杯)では主に中軸を務め、三塁手として出場し最優秀守備選手を獲得。8球団から調査書が届いており、186センチ、94キロの体から繰り出す打撃は魅力的だ。東芝で1年目から公式戦を経験し成長した萩原義輝(神奈川・東海大相模高-流通経大)も9球団から届いているといい、強肩強打の捕手が運命の日を待つ。
大学生では筑波大の岡城快生(岡山一宮高出身)が阪神、巨人ら8球団から調査書が届いており、同大の野手初指名に期待がかかる。走攻守がそろった外野手で、首都大1部リーグで2季連続ベストナインに選出された快足の持ち主。21年、常総学院高でセンバツに出場した大川慈英(明大)も有力。明大では球速、制球を成長させ主に救援、抑えとして登板。最速155キロの速球が武器の剛腕だ。
茨城アストロプラネッツは金韓根(千葉・東海大浦安高-東海大中退)に期待がかかる。独特なフォームで打者を幻惑する左腕。球団としては6年連続のプロ輩出なるか。
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