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ピックルボールV狙う 米国でW杯 津島さん(神栖)・黒沢さん(日立)の茨城ペア出場 「魅力を伝えたい」

ピックルボールW杯に向け練習する津島巧さん(左)と黒沢陸人さん=13日、千葉県柏市
ピックルボールW杯に向け練習する津島巧さん(左)と黒沢陸人さん=13日、千葉県柏市


米国発祥でテニスと卓球、バドミントンの要素を持つ球技「ピックルボール」。同国フロリダで27日から11月2日まで行われるワールドカップ(W杯)の日本代表として、男子ダブルスの津島巧さん(29)=茨城県神栖市=と黒沢陸人さん(27)=同県日立市=のペアが出場する。2人は競技を始めて1年半。メダルへの意欲を新たにしつつ、競技普及への思いも強くする。

ピックルボールは卓球のラケットをやや大きくした「パドル」で、表面に穴の開いたプラスチック製のボールを打ち合う競技。打球速度が遅く、子どもから高齢者まで楽しめる半面、コートの広さがバドミントンと同じため、テニスより瞬時の判断力も求められる。

今回のW杯には世界60カ国以上が参加し、日本代表は計6人が派遣される。

▼競技のとりこ

 最初に競技と出合ったのは黒沢さん。昨年1月、兄の結婚式に出席するため米ハワイを訪れ、現地の人々がプレーを楽しむ様子を見て関心を持った。

帰国後、県内のチームで競技を体験。「打った時にボールがパドルに吸い付くような、テニスにはない感触が気持ち良かった」と、とりこになった。

黒沢さんも津島さんも小学時代からテニスの経験があり、国体などに出場。大学の先輩後輩で、よく知る間柄だった。黒沢さんは動画サイトでトップ選手のプレーを見るうち、スライスの得意な津島さんのスタイルがピックルボール向きだと直感。体験会に誘った。

津島さんも、幅広い年齢層の人が楽しめる競技の魅力に引き込まれた。週末に互いの居住地から同程度の距離にある同県つくば市で練習を重ね、昨年9月に初めてダブルスを組んで大会に出場。準優勝に輝いた。

▼大舞台の切符

 今年9月にW杯派遣選手の選考会があった。静岡県で6月に開かれた日本ピックルボール協会(JPA)トップツアーで優勝し、JPAランキング上位者が対象の選考会出場権を得た。

男子ダブルスには12組がエントリー。2人よりランキング上位のペアも出場したが、「実力が上の人と戦えるのが楽しみで、絶対倒したいと思った」と津島さん。トーナメント戦を勝ち上がり、大舞台への切符をつかんだ。

W杯では国別対抗の団体戦が行われる。津島さんは「いろんな国の人がプレーするので、今までと違う経験ができる。代表にふさわしい戦いをしたい」と胸を高鳴らせる。

「練習の成果を発揮して、メダルを取りたい」と力強く語る黒沢さんは、競技に専念するため10月いっぱいで退職。選手活動の傍ら、既に県内外でコーチを務め普及にも汗を流す。

幅広い年齢層が楽しめる生涯スポーツとしての側面も持つ競技。「体験すればたくさんの人がのめり込む。魅力を伝えていきたい」。W杯を契機に新しい一歩を踏み出す。



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