常陽銀、男性行員を懲戒解雇 職権悪用、借り入れ枠不正増額
常陽銀行(茨城県水戸市)は24日、クレジットカードの審査管理業務をしていた元行員の60代男性が職務権限を悪用し、自身名義の同行キャッシング機能付きクレジットカードのキャッシング枠を不正に増額して計2351万円を引き出していたと発表した。県警水戸署に被害届を出す方針で、22日付で懲戒解雇処分とした。男性は全額を弁済した。
同行によると、男性は同行営業企画部でクレジットカードの審査、管理業務に従事していた。2016年から24年までの間、職務権限を悪用し、本来の審査を受けずに自身名義のカードのキャッシング枠を不正に増額。16年12月から24年10月までの間、複数回にわたりATMで不正に現金を引き出し、私的に使用していた。
不正に増額されたキャッシング枠は計1550万円で、一部返済を繰り返しながら不正に引き出された現金は計2351万円。
カード更新のタイミングで異変が発見され、行内調査によって今年9月25日に発覚した。
同行は経営責任、管理監督責任の所在を解明し、行内規定に基づいて役員や関係者の処分も進める。今後の対応については「全役職員が一丸となって、信頼回復と不祥事の再発防止に向けて取り組む」とコメントしている。











