海洋高生、テーブルマナー学ぶ 座り方や食べ方 フランス料理楽しむ 茨城
茨城県民に質の高い文化芸術の鑑賞機会などを提供する県の「文化芸術体験出前講座」が27日、県立海洋高(同県ひたちなか市)で開かれた。今回は食文化講座の中でも初の試みとなるテーブルマナーを学ぶ内容で、同校の生徒らがフランス料理を食べながら体験した。
食文化講座ではこれまで、主に料理の調理方法などをメインテーマに設定してきた。だが、近年は国際交流の機会が増えていることから、テーブルマナーをメインにした内容を初めて実施し、若い世代が学ぶきっかけとなるようにした。
この日は同校1~3年生の約60人が参加。料理研究家の根本悦子さんが講師を務め、椅子の左側から席に座ることやナイフとフォークの扱い方といった基本から、料理の食べ方まで幅広く丁寧に説明した。
テーブルマナーを学ぶに当たって生徒らは、ホタテのマリネ(前菜)▽さつまいものポタージュ(スープ)▽秋鮭(あきざけ)のバター蒸し(魚料理)▽豚肉のきのこソース(肉料理)▽ババロア(デザート)-といった本格的なフランス料理のコースを味わいながら学んだ知識を実践。グループ内でカトラリーの扱い方などを確認し合い、料理のおいしさにも顔をほころばせた。
秋鮭のバター蒸しは生徒らが調理し、コース料理の一部を手がけた。
「料理の順番などを知ることができてよかった」と参加した1年の小橋海夏さん(16)。2年の高橋柊斗さん(16)は「普段の授業では知れないことが体験できた」とそれぞれ感想を述べた。












