JR東日本 茨城県内計28億円赤字 水郡線と鹿島線、4区間
JR東日本が27日公表した2024年度の利用者が少ない茨城県関係の地方路線は、水郡線3区間と鹿島線1区間の計4区間だった。合計赤字額は28億6300万円で、23年度に比べ約1億5000万円改善した。
赤字額は水郡線常陸大宮-常陸大子間が最も多い12億900万円。赤字幅は1億500万円縮小したものの、営業費12億9100万円に対し、運輸収入は8200万円にとどまった。
常陸大子-磐城塙間は900万円悪化の5億3000万円、上菅谷-常陸太田間は2700万円改善の3億4600万円の赤字だった。福島県区間となる磐城塙-安積永盛間の赤字額は10億8000万円。
鹿島線は香取-鹿島サッカースタジアム間で3500万円改善の7億7800万円の赤字となった。
1日平均乗客数は常陸大子-磐城塙間が156人にとどまった。前年度から9人増えたものの、JRが発足した1987年度から80%減となった。常陸大宮-常陸大子間は36人増の838人、上菅谷-常陸太田間は21人増の1996人だった。鹿島線は41人増の1180人。
水郡線を管轄するJR水戸支社は「営業費用の削減が収支改善につながった」と分析している。











