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【独自】長時間稽古で暴行か 桜川傷害教諭 「生徒3、4回転倒」 茨城

茨城県警本部=水戸市笠原町
茨城県警本部=水戸市笠原町


茨城県桜川市の義務教育学校で剣道部の練習中に当時中学1年の男子生徒を突き飛ばして重傷を負わせたとして、傷害容疑で逮捕された教諭の男(37)が被害生徒と一対一の打ち込み稽古を数十分以上の長時間にわたって続け、この間に生徒を突き飛ばすなどして少なくとも3~4回転倒させる暴行を加えていたことが30日、関係者への取材で分かった。

捜査関係者によると、事件当日、練習場にはほかにも部員がいたが、被害生徒のみが剣道有段者の教諭の男と長時間にわたって相対して暴行を受けていたといい、県警は詳しい経緯を調べている。

市教委によると、部活は市立桃山学園義務教育学校=当時=の武道場で行われ、被害生徒は直後の校長の聞き取りに「先生は怖い」との趣旨の話をしていた。生徒は脳脊髄液漏出症となり、今も頭痛やめまいなどの影響でほぼ登校できていない。

事件があった2023年10月19日夕の部活には被害生徒を含む部員10人と教諭の男が参加し、このうち3人は見学していた。教諭の男と被害生徒は、連続して相手に竹刀を打ち込む「かかり稽古」を攻守を交代しながら行ったという。

学校側の調査に対して、教諭の男は面を打ち込んだ際に被害生徒が背中から転倒し、休憩後も打ち込みを続ける中で生徒が2~3回倒れたと説明していた。生徒は当日夜中に頭痛を訴え、翌日に脳しんとうと診断された。

■教員逮捕「大変遺憾」 県教育長

事件を受け、茨城県教委の柳橋常喜教育長は30日の定例記者会見で「教員が逮捕されたことは大変遺憾」と陳謝した。

県教委によると、2024年7月に関係者への聞き取り調査を行った際、逮捕された教諭の男は「通常の稽古であったため相手がけがをしたと思わなかった」などと話したという。

指導とのけがの因果関係が不明だったため県教委は体罰に当たらないと判断し、県側の助言を受けた市教委が文書訓告とした。



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