永井さんの人柄しのぶ 生誕100年記念鼎談 実妹や学芸員 古河文学館 茨城
									茨城県古河市出身の歴史作家で名誉市民の故・永井路子さんをしのぶ鼎談(ていだん)が2日、同市中央町の古河文学館で開かれた。生前に親交のあった永井さんの実妹の石井哀草果(あそか)さん、鎌倉市芸術文化振興財団(神奈川県)学芸員の井上弘子さん、同文学館の秋沢正之館長が、人柄や作品の魅力について語り合った。
鼎談は、同文学館で12月23日まで開かれている永井さんの生誕100年を記念した企画展の一環。石井さんは、永井さんの大学時代のエピソードを披露。入学当初は成績が振るわなかったにもかかわらず首席で卒業したことに触れ、「姉のすごいところ」と振り返った。
井上さんは1999年、鎌倉文学館(神奈川県鎌倉市)で開かれた永井さんの初の個人展を担当。当時、構成や内容を永井さんに直接相談したところ、「やりたいようにやってください」と一任されたという。
秋沢館長は「毛皮のコートは買わない」「出版記念会や受賞祝賀会は開かない」など、永井さんがひそかに心に決めていた「十戒」を例に挙げながら、「決して大物ぶらなかった」と謙虚な姿勢を紹介した。
                    
                                            
                        
                        









