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北茨城市、新キャンプ場整備 芸術施設へ周遊狙う 27年度開業へ

キャンプ場の整備が進む予定地=北茨城市関本町富士ケ丘
キャンプ場の整備が進む予定地=北茨城市関本町富士ケ丘


茨城県北茨城市は、同市関本町富士ケ丘の揚枝方地区に新たなキャンプ場を整備する。四方を山に囲まれた自然豊かな立地で、車で乗り入れ横付けできるオートキャンプサイトのほか、ロッジや芝生広場、景観向上のための水路などを設置する計画。市は滞在拠点を整えることで、近隣の芸術施設への周遊や地域活性化を狙う。2027年度中の開業を目指す。

市はアウトドア人気を背景に、同市出身で歌手の石井竜也さんや彫刻家の蛭田二郎さんの作品などを展示する市生涯学習センター分館「期待場」やアーティストで集落支援員が運営するアトリエ兼ギャラリー「ARIGATEE」の周遊を促そうと、新キャンプ場の整備を模索。22年度から整備へ向けた工事を進めている。

新キャンプ場のコンセプトは「自然に囲まれた家族向けキャンプ場」で、敷地面積は約4万2000平方メートルと広大。仕切られたスペースでキャンプを楽しむサイト(約210平方メートル)10区画や自由にテントを張ることができるフリーサイト(約5100平方メートル)、ロッジ3棟などを整備する予定だ。

このほか、ペットと遊んだり、ボールを投げたりできる芝生広場なども設置する方針。また、ペットを連れた利用を可能とし、子ども連れを中心に需要の取り込みを狙う。

現計画での総事業費は概算で9億5000万円。現在は造成工事などが進んでおり、予算が成立すれば来年度から本格的な工事を実施する予定。

ただ、市は既に同市華川町花園に「花園オートキャンプ場」を開業しており、既存施設との明確な違いを打ち出せるかが課題。ペット入場の可否などで差別化を図りたい考えだ。

市商工観光課の担当者は「都会では味わえない自然体験を提供したい。星が輝く夜空や鳥のさえずりなども楽しめる」とPRした上で、「市内周遊の一役を担える施設にできれば」と話している。



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