東海村、同窓会に補助金 若年層の郷土愛醸成図る 茨城
茨城県東海村は本年度の新規事業で、村の小中学校を卒業した人のグループが同窓会を開く際の費用に補助金を交付している。村地域戦略課によると、受け付けを開始した7月以降、10月23日までに7件の申請があった。同課は「予算がまだ残っているので活用してもらえれば」と利用を呼びかけている。
事業名は「いいムラをつくろう同窓会開催支援補助金」で、本年度当初予算で100万円を確保した。若い世代の郷土愛醸成やUターン促進、関係人口の創出につなげることが目的だ。
補助額は1人2000円以内で、1件の申請の上限を10万円と設定。対象となる経費は、案内状の郵送料、会場使用料、飲食費、集合写真の印刷代などを想定している。
補助には四つ交付要件が設定され、①村内での開催②村内の小中学校卒業者で同学年の10人以上のグループ③満21歳以上④村が提供するパンフレット配布と村のアンケートに協力-で全てを満たす必要がある。
今年が「村発足70周年」であることにちなみ、本年度は申請者の年齢に上限を設けていない。来年度も同様に事業を実施する予定。ただ本来は若者世代に向けた政策であるため、27年度以降は39歳までに年齢制限するとしている。
同課によると、申請は7~8月に5件、9月に1件、10月に1件あった。年代層別では20代が2組、30代1組、40代0組、50代2組、60代2組。人数では十数人から50人台後半まであった。若年層よりも上の年代層の利用が多いようだ。
同課は「補助金があるから同窓会を計画したという声も聞かれ、事業の効果が見られる。予算がまだ残っているので、お正月などに同窓会を計画する際などで利用してもらえたらうれしい」としている。
問い合わせは同課広報・シティプロモーション担当(電)029(282)1711(内線1339)へ。












