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痛くない、鼻からインフルエンザワクチン 笠間市立病院で人気 接種1回、効果期間2倍

フルミストの予防接種を受ける子ども(左)=笠間市南友部
フルミストの予防接種を受ける子ども(左)=笠間市南友部


今シーズンのインフルエンザが今月初めに早くも全国的に流行入りした。予防のポイントとなるワクチン接種が必要となる中、茨城県笠間市南友部の同市立病院(石塚恒夫病院長)で経鼻インフルエンザ生ワクチン予防接種が人気を集めている。子ども向けで、ワクチンを腕に注射せず鼻から吸入する。担当の医師は「痛くない」とメリットを話し、子どもたちに優しく声をかけながら投与している。

経鼻予防接種は「フルミスト」と呼ばれ、鼻に噴霧する生ワクチン。痛みを感じないほか、注射の場合4~6カ月の効果期間が、経鼻予防接種なら約1年間持続する。12歳までは注射だと2回接種が必要だが、フルミストは1回で済む。2~18歳が対象。フルミストの費用は2歳から中学3年生までが7500円、16~18歳が8500円で、注射よりは割高だ。

同病院は昨年、薬剤師が「注射による痛みが軽減される」と提案したことをきっかけにフルミストを導入し、10人に実施した。今年は9月末から予約を受け付け、10月20日現在で10、11月分の予約数は796人で、84人がフルミストを希望した。同病院事務局によると「周知されてきた。さらに増える可能性もある」とみている。

フルミストを受ける子たちは落ち着いた様子で、正面に座った医師は「お鼻に片方ずついくよ。痛くないからね」と声をかけ、手際よくワクチンを噴射した。

同市八雲から長男(6)、長女(2)の接種で訪れた30代の父親は「注射は嫌だし、泣いているのも気になる」とフルミスト選択の理由を話した。

同病院の杉山遥夏医師は「鼻でも怖がる子はいるので、怖くないよと伝えている。メリットは痛くない、1回で済むところ」と話し、「予防のための手洗い、うがいを」と付け加えた。



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