サツマイモ基腐病 発生確認のひたちなかの畑 周辺500メートル土壌消毒へ 茨城県方針
干し芋の産地、茨城県ひたちなか市で6日に病害「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)」が2例確認されたのを受け、県は7日、生産者の畑から約500メートルの範囲で畑の土壌消毒を行う方針を示した。大井川和彦知事が同日の定例記者会見で明らかにした。県職員らが今後、対象の畑で速やかに作業に当たる。
県農業技術課によると、基腐病の原因となるカビ(糸状菌)は水しぶきや水たまりを介して、ゆっくりと拡散される。そのため、発生が確認された生産者の畑から、道路や水路に囲まれた約500メートルのエリアで畑を土壌消毒する。
県県央農林事務所(同県水戸市)によると同日、ひたちなか市や近隣市町村の生産者から、状況の確認や調査依頼の電話が数件寄せられ、対応した。県は市と連携し、防疫作業に向けて体制を整備していく。会見で大井川知事は「産地の危機としっかり捉え、120%基腐病が広がらない対策を目指して動いている」と強調した。












