明治安田J2 水戸、9日にもJ1昇格 ホーム大宮戦、勝利が絶対条件
明治安田J2第36節最終日は9日、各地で8試合が行われ、勝ち点67で首位の水戸はケーズデンキスタジアム水戸に4位大宮を迎える。水戸は勝利すれば他会場の結果次第でクラブ史上初のJ1昇格が決まる。
水戸の今季通算成績は19勝10分け6敗、勝ち点67。今節、J1自動昇格圏内の2位以上を確定させるには、大宮に勝利して勝ち点を70に伸ばすことが前提だ。さらに、勝ち点62で追走する3位千葉が引き分け以下に終われば、勝ち点差が7に開き、残り2試合での逆転が不可能となるため、水戸のJ1昇格が確定する。
また、8日の第1日で2位長崎が勝利し、勝ち点を66に伸ばしたため、水戸のリーグ優勝の可能性は次節以降に持ち越しとなった。
9日の大宮戦のキックオフは午後2時。
■上位対決、激戦は必至
前節甲府戦では少ない決定機を加藤がものにし、終盤まで相手の猛攻に耐えながら虎の子の1点を守り切った。センターバック(CB)の鷹啄は「1対1のバトルで負けているようでは昇格は無理、という思いで毎節を戦っている。大宮戦への自信が深まった」と堂々と振り返った。
昇格には今節の勝利が前提とされるが、一筋縄にはいかない相手だ。4位大宮は直近5戦負けなしで、前節は秋田に5-0で大勝を収めている。互いに優勝、自動昇格の可能性を秘める上位対決だけに、激戦は必至だ。
今季序盤の前回対戦は水戸が0-2で完敗。当時、得点を許したサンデーや杉本ら前線のタレントは健在。今季途中で監督交代に踏み切った大宮は戦力の顔触れに大きな変更はないものの、前回対戦では味方だった津久井が相手として戻ってくる。両サイドでの攻防も見どころだ。
耐える時間帯を乗り越えて直近の2連勝をつかんだように、今節も辛抱強さが試されるだろう。守備の要の鷹啄は「ホーリーホックらしい泥くさいサッカーで勝負を決めたい。結果は必ずついてくる」と視線を鋭くした。
■森監督「緩んだら負け」
重要な上位対決となる9日の大宮戦を前に、J2水戸の森監督に意気込みなどを聞いた。
-勝てばJ1昇格が決まる可能性がある。
一瞬たりとも油断や隙をつくれない。緩んだら負け。今季はホームで2敗しているが、いずれも前回対戦で敗れたチーム。大宮戦(前回対戦で0-2)はそういうわけにいかない。第33節千葉戦(0-1)でサポーターに悲しい思いをさせた。次は歓喜を味わわせたい。
-大宮の印象は。
攻守において、前へのベクトルがすごい。前線は強烈で、どんどん前に配球してゴールに襲いかかってくる。クロスに対して4、5人が入ってくる。それが直近5戦無敗と好調の要因だと思う。
-優勝、昇格争いに不慣れな選手らの様子は。
普段通り、練習に励んでくれている。何度も昇格や優勝争いをしているチームはプレッシャーを受けているかもしれないが、自分たちはそれが分からない。突き進むしかない、という感じ。
-3試合ぶりの本拠地戦は完売となった。サポーターたちの存在は。
相当大きい。直近2試合は終盤に苦しくなると想定し、あえてエンドを変えて後半にサポーターを背にして守り切ることができた。選手たちを鼓舞するサポーターは相当な影響を与えてくれる存在。心強いサポーターなので、今節も応援してほしい。
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