取手市 小文間小跡地を複合施設に 公民館や防災機能 多世代交流拠点へ 茨城
10年前に廃校になった茨城県取手市小文間の市立旧小文間小跡地について、市は校舎を解体し、公民館と体育館、防災機能を備えた複合施設を建設する方針を示した。閉校から10年を経過して多世代交流のコミュニティー拠点としての位置付けが決まった。
同校は児童減少に伴い、2015年3月に閉鎖した。市は利活用案を示し、校舎の解体か保存を巡って地区住民らと議論してきた。
市は10月25日の住民説明会で、校舎と体育館の既存建物を全て解体する方針を明らかにした。老朽化した隣接の公民館も取り壊し、学校跡地に公民館と体育館の複合施設を建設する。公民館跡地も含めて防災倉庫などの防災機能も備える。
同校は住民から土地の寄贈を受けて1873(明治6)年に開校した。歴史にも配慮し、石碑や記念樹木などを残し、地域の歴史を継承できる場にする。これらを踏まえ、①小文間メモリアル②交流・生涯学習③健康・スポーツ④防災-の4ゾーンで構成する。また地区の盆踊りの場になっている校庭も保全する。
市は本年度末に利活用計画を策定し、早期の新施設完成を目指す。
説明会で住民からは、校舎の建造物的価値の高さを指摘したり、多世代が集まりやすい機能を求めたりする声が出た。市政策推進課は「おおむね賛成は得られたと考えている。小文間地区のために一歩ずつ進めたい」と話す。












