茨城県民栄誉賞、大の里関感謝 県表彰50人18団体 元常陽銀頭取・寺門さん特別功績者
茨城県発展に著しい功績のあった個人や団体をたたえる県表彰が12日、同県水戸市笠原町の県庁講堂であり、50人18団体に賞状が贈られた。県民栄誉賞を受賞した大相撲二所ノ関部屋(同県阿見町)の大の里関(25)は九州場所中のためビデオメッセージで登場し、「本場所もしっかり頑張るので、応援をお願いします」と感謝の思いを語った。
県表彰は1994年に始まり、13日の県民の日に合わせ式典を実施している。この日は、大の里関のほか、特別功績者に元常陽銀行頭取の寺門一義さん(73)、特別功労賞にスノーボード選手の荻原大翔さん(20)とスケードボード選手の長谷川瑞穂さん(15)らを表彰した。
大の里関は通算5度の幕内優勝や初土俵から史上最速での横綱昇進など、茨城県の名声を高めたことが評価された。寺門さんは同行頭取のほか県経営者協会長や全国地方銀行協会長などを務め、産業振興に貢献したことが認められた。
式典で大井川和彦知事は物価高や実質賃金の低迷、人材不足などの課題を挙げ、「今後も高い見識や豊かな経験を郷土発展のために発揮していただきたい」と期待を込めた。
式典後、寺門さんは報道陣の取材に「大変な栄誉」と喜びを語った。頭取就任の数カ月前に発生した2011年の東日本大震災に触れ、「復旧復興に組織を挙げて取り組んだ。地域振興にいくらか貢献できたのではないか」と振り返った。











