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創作スタジオ開放 守谷に現代美術家滞在 選出3作家、独自の表現 16日まで 茨城

クルドの文様を土に刻んだ作品を確認するイブラヒム・クルトさん=守谷市板戸井
クルドの文様を土に刻んだ作品を確認するイブラヒム・クルトさん=守谷市板戸井


現代美術のアーティストが茨城県守谷市内に滞在しながら創作する「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」で、16日まで「もりや学びの里」(同市板戸井)のスタジオを開放している。市民が制作過程を見学したり、本人に作品の背景を聞いたりできる。来年度に創作拠点を同市内の高野小の空き教室に移転するため、32年続いた同市板戸井での開催は最後となる。

AIRは1994年に始まった県芸術文化事業「アーカスプロジェクト」の主軸企画。廃校となった同市板戸井の旧大井沢小を拠点とし、国内外のアーティストが市内に一定期間滞在して作品を制作している。期間終盤、市民に創作過程を見てもらうため、スタジオを開放するイベントが恒例となっている。

今年は海外から77カ国・地域の453件、国内は19件の応募があった。選ばれた3人が8月29日から今月末までの90日間、地域でテーマや素材を見つけて調査しながら創作活動を行う。

3人のうち、インド生まれのアヴニー・タンドゥン・ヴィエラさんは人々の思いや記憶を反映した地図がテーマ。守谷市民にかつて存在した思い入れの強い市内の場所を聞いたり、県立守谷高の生徒とすごろくを作ったりした。

東京都出身の佐藤浩一さんは、産業とアートを絡ませた創作を続ける。今回は科学技術を題材に、筑波研究学園都市の同県つくば市と原子力関連の同県東海村、大洗町を調査。現地周辺に現存する自然環境を撮影して映像などで表現した。

クルド人のイブラヒム・クルトさんはクルドの伝統的文様を生かし、日本文化と民芸を織り交ぜたものを市民と共同で仕上げた。クルドの伝統住宅を再現し、素材には守谷とトルコのクルドコミュニティーの土を使ったり、市民から布などの提供を受けたりした。

アーカスプロジェクトの小沢慶介エグゼクティブディレクター(54)は「ここで32年続けられて感謝の気持ちを込めたい。(児童らのいる)小学校に移転することで、芸術と教育の化学反応を起こしたい」と話す。

スタジオ開放は各日午後1時から同6時まで。入場無料。



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