チンパンジー舎改修へ 日立・かみね動物園 壁かさ上げ、園路見やすく 茨城
茨城県日立市宮田町の市かみね動物園は、チンパンジー舎の屋外部分の壁のかさ上げや園路の改修を行う。関係団体の施設ガイドラインに沿って見直すとともに、入園者に見やすくするなど利便性を高めるのが狙い。
同園によると、チンパンジー舎はチンパンジーが過ごす「放飼場」が屋外と屋内に分かれている。今回は屋外について、公益社団法人日本動物園水族館協会が定める「適正施設ガイドライン」を踏まえた改修を行う。本年度の一般会計補正予算案が可決されており、6259万円を予定する。工事は本年度中に実施する予定。
屋外放飼場はチンパンジーが過ごしやすいように樹木を植えたり、タワー型立体遊具を配置したりしている。2008年に新施設を建設。周囲をコンクリートの壁で覆っており、高さは4メートル強。今回1.2メートルをかさ上げし、計5.3メートルの高さにする。かさ上げ分には金属板に穴が開いたパンチングメタルを用いる。かさ上げは、チンパンジーの骨格の成長などに伴う身体能力の向上を考慮したという。ガイドラインでは脱出防止策として5メートル以上の壁が必要としている。
壁のかさ上げに合わせて、見学者に見やすくするため、園路の位置を高くし、段差をなくすバリアフリーを施す。
同園では現在、チンパンジーが9匹飼育されている。











